「スタンフォード式 最高の睡眠」の西野精治さん、胡散臭い商売をはじめる

大ヒットしたビジネス書のスタンフォード式最高の睡眠の著者の西野さん。

本の内容はエビデンスに基づく睡眠、ということで、本に書いてあることは科学的にも妥当というか、突拍子もないことは書いてない真っ当な睡眠医学だった。

その西野さんが創業者兼広告塔としてスリーペディアというサイトを立ち上げた。

https://sleepedia.jp/

何人かのライターが睡眠にまつわる記事を書いていた。

西野さんの記事は至極まっとうで、当たり障りのない内容だった。

他のライターは眉唾ソースから引っ張ってきたようなことを書いていたような気がする。

 

それがいつの間にか、枕を売りだしたと思ったら、GABAの入った水を高額で売り出すようになっていた。

https://www.zzz-land.com/shop/pages/brainsleep_nmn_water_ad.aspx

 

https://brain-sleep.com/

このブレインスリープもスリーペディアと同じブレインスリープ社の運営である。

 

他の商品を見てみても、明らかにまともじゃないというか、睡眠医学的にきちんと推奨できるような商品じゃない。(と思う。ぼくはあくまで素人だけど。)

ひょっとしたらぼくの知らないうちに出た論文でいくつものエビデンスが出てきたのかもしれないけれど、ぼくのショボい観測範囲ではGABAやいわしのふりかけがそれほど強いエビデンスだとは知らない。

 

最初は真っ当に、科学的な意見を述べていた故の権威だったのが、個人への権威に変わって金儲けをはじめたり科学に背を向ける人はよくいる。

 

西野さんもそちら側に行ってしまったんだなあ、としみじみした。

スタンフォード式最高の睡眠はGABA水を飲み、イワシ振りかけを食べ、90万円するヒノキのベッドに10万円のマットレスを敷くことになったらしいです。

 

 

エビデンスを使った自己啓発ブームがきて久しいけれど、その中身をちゃんと見ないと教祖がいきなりトチ狂ったこと言い始めても分からないし、エビデンスの皮を被った宗教だって少なくない。

真っ当なことはあまり金にもならないし、人目を引くこともない。

大切なのは、読む側のリテラシーなんじゃなかろうか。