つまらない日常を写真に残す

写真なんて好きじゃないし、至るところでカシャカシャしてる人達を少し軽蔑すらしている。
でも、自分の人生を振り返ってみたときに、写真が少なくて少し寂しい気分になった。
今はもう失ってしまったかつての思い出を省みることすらできなくなった。

写真を残すなら、なるべく日常を写真に残すといい。
代わり映えの無い日常なんて、写真に撮ろうとは思わない。
もっと流行りものとか、珍しいものを撮る。
でも、今の代わり映えのない日常は数年後にはかけがえのない思い出になっている。
たとえば住んでいる街やよく通う道、家の中や家族。
そういったものは、永遠ではない。
街は少しずつ変わっていくし、引っ越しだってするだろう。
家族は成長したり老いるもので、いずれは居なくなってしまう。

男のぼくは自撮りなんて全くしないのだけど、自分の見た目だって、1年経つと変わるものである。
自分がどう変わっていったのかすらも、今のぼくは把握ができない。

そういうわけで、あまり得意ではないものの、定期的に自分の身の回りの、代わり映えのしないつまらないものを撮っていきたいと思う。
一枚でいいので、毎日写真にとるとか、習慣にしたいと思う。