読書の方法

読書をしている。
情報中毒気味で、頭の隙間を情報で埋めたがる癖がある。
ただ衝動に任せると、ゴミのような芸能ゴシップを貪るなんてことにもなりかねない。
貴重な時間を使ってジャンクなものを摂取するのは自傷行為に近い。
そういうわけで、本を読んでいる。
ノンフィクションとか専門書に近いものを読むことが多い。

本を読むときは、なるべく数冊まとめて手元に用意しておく。
その数冊はなるべくつながりのあるものが良い。
たとえば、同じテーマの本とか、同じ作者の本とか。
そうすると、同じジャンル(関連性やまとまりといってもいい)でも、読みたい本や分かりやすい本とそうでもない本がでてくる。
最初はそういう本から読んでいく。
読み終わったら次点を読む。
すると、一つのテーマや作者が扱えることなんて限られているので、大抵は内容被りが出てくる。
そこは読み飛ばしても良いし、作者や発表年ごとの違いを意識的に読んでも良い。
こうすることで、より深い理解ができたり、前提知識がある上でより早く本が読める。

こういう読み方は数冊まとめ読みならではのメリットといえる。
その分飽きるのも早いのだけど。
その対策には、一度に2-3くらいのジャンルを用意しておいて、飽きたら別のジャンルの本を読む。
この場合も1ジャンルで複数の本を用意する。

ジャンルの最後の方はあまり興味がなかったりするので、流し読みで気になるところをかいつまむくらいでもいい。
初見では難しすぎた内容が、他の本の知識で分かりやすくなったりもするので、とりあえず読んでみるほうがよいと思う。

1ジャンル終わったら、またそこから繋がりを拾って読んでいく。
テーマでも作者でも、巻末の関連資料から気になるものでもよい。
こうするとこで、知識や興味が有機的に繋がっていくので、バラバラに読むよりも理解しやすいし、何よりも楽しく読める。

僕たちはネット世代なのでどうしてもネット情報を探りがちだし、リアルタイム情報をおいがちになる。
でも、そういうものはコストが低い情報であることが多いので、正直言ってジャンクであることが多い。
なるべく信頼できる人が書いた、信頼のできるものを読む方がいいと思うし、コストがかかっているとなお良い。

その一つが本だと思う。
リアルタイムだと論文なんかもその一つと言える。
とはいえ、本にもゴミは多いし、古典の名著とかは今読んでもピンとこない点が多々ある。
その辺りはうまいこと情報の取捨選択するしかない。
少なくとも、シグナルノイズ比で考えたときに、いきなりネットを使うのはあまりよろしくないように思う。