ニュースとかSNSみたいに、タイムリーだけど長期的に見るとあんまり価値のない情報にはつい惹かれてしまう。
低俗であることに嫌悪感を覚えつつも、それに惹かれてしまう自分がいることは否定できない。
理解に脳の負担がなく、新しい情報に触れられて、他の人とそれを共有できる。
これはとてもジャンクで魅力的だ。
ジャンクな情報を避ける方法は多くの人が編み出しているし、世に出回っている。
未だにジャンクな情報を断つことに成功しているとは言い難いが、いくつか上手くいく方法を見つけつつある。
ぼくにとって一番よかったのが、ジャンクな情報の代わりに少しジャンクではない情報を貪るという方法。
習慣であったり、行動は距離の問題だとたとえられる。
机の上のいつでも取れる場所にポテチがあるのと、近所のスーパーの棚までポテチを買いにいかなければいけない状態だと、前者のほうがポテチの消費量が増えるのは間違いない。
机の上にサラダがある状況なら、スーパーまでポテチを買いに行く人は更に減るだろう。
つまり、2つのものの心理的なものを含めた距離の問題だといえる。
つまり、SNSにアクセスする代わりに、より良いと思えるもの、本でもRSSでもPodcastでもなんでもいいのだけど、これらをすぐに手に取れる位置に置いておくことが大切だと思う。
できるなら、いきなり学術書を読むような、負荷の大きいことからはじめるよりも、新書や文庫のような軽い負荷から徐々に負荷を高めて、きつくなればまた易しいものに降りていく方が、体感的には挫折しづらく再スタートがしやすい。
付け加えて、できることならジャンクな情報にアクセスするのに手間を増やす。
スマホやPCの機能を制限したり、そもそもスマホを使わなくしたり。
禁欲的に対象を遠ざけてみても、欲求がいきなりなくなるわけではない。
けれども、対象との距離をコントロールして、よりマシなもので欲求を満たせるなら、そちらのほうが簡単だ。