若者が見えている地雷を避けるのは難しい

若者ってのは、何者かになりたいものである。

大人はそんなこと分かっていて、汚い大人はそれを利用する。

汚い大人の語る夢物語、前向きな嘘、これらはいつの時代も若者を惹き付ける。

どんだけ若者が賢くても、たんに経験や知識量の差、年月を経て洗練された汚いロジック、これらを一笑に付すのは難しい。

ちょっと冷静になれば分かりそうなものだけど、彼らを諌める大人ってのは、凡庸で行動できなかったつまらない大人のように映る。

それは正しいのだが、その反対にいるのは成功者を装う、あるいは行き詰まった凡庸な大人だったりする。

まあ大企業の創業者や採用担当だって似たようなものだったりするのだが。

歳をとって、若者を見慣れていると、いつも同じ地雷を踏み抜いていく若者がいる。

平凡な大人になれるはずが、その普通の未来すら投げ捨ててしまうのは、少し残念だが、そういうものなのだと思う。