一つでも学びを得た失敗は元が取れてる

一つでも学びを得た失敗は元が取れてる


失敗をしたら落ち込む。
これは当たり前だろう。
でも、その反応は最善手ではない。


失敗をした後にまずやることは「今回の学びは何だろう?」と問うことである。
成功への道のりは、膨大な失敗の上に成り立っている。
学びを得ることができれば、一つ成功に近づく。


失敗をするということは、何もしないよりもずっと成功なのだ。
そこから学びを得たのならば、失敗の損失は元が取れている。


落ち込む必要も、謝る必要もない。
失敗したら今回の学びを考える。
学びが一つでもあれば失敗の元は取った。
より多くの学びが得られたのなら、大儲けである。

問題は失敗を恐れて何も学ばず、時間という希少な資源を浪費することや、学びを得て元が取れたにも関わらず失敗を嘆くことだ。


失敗から一つでも学びを得れば元は取れる。
この考えがあれば失敗を恐れることはなくなり、より多くの失敗を経て、成功に近づいていくはずだ。

たとえどんなに些細なことでも、失敗なくして向上はない。
目玉焼きを焼くことすら、失敗をくり返す必要があるのだ。

 

この概念を理解するには、成否とは別に損得の概念を取り入れるべきだろう。

つまり、失敗すなわち損ではないということだ。

失敗したけれど得をすることもあれば、失敗しなかったけれど損をすることもある。

失敗と損得を一旦切り離して、この行為に費やしたコストはどれくらいか?

資本・労働コスト・時間など。

それに対して利益はどれほどか?

経済的利益・ノウハウ・実行によって得られた他の可能性など。

と考えると恐らく良い。

 

こうして書くと、失敗という概念は、物事の理解度を低下させるレッテルのように感じる。

本当はコストやリスクとリターンが存在していて、それは0か100かという失敗/成功の2択ではない。

様々なグラデーションがあり、きちんと詳細を見ることを放棄してはいけない。