SNSは不幸生産装置

SNSは不幸生産装置

SNSはほとんど見ない。
理由は、不毛だからだ。
時間を費やすに足る対価が得られない。
日々消費されるための即時的な情報が流され、蓄積され、深まっていくものはない。


それと同様に、メンタルをすり減らす不幸生産装置でもある。
SNSには過激で扇情的な情報が溢れる。
過激で扇情的な情報は、PVを集めやすい。
PVを集めれば承認欲求が満たされ、金を得ることもできる。
その結果、人々は躍起になって、ジャンクで刺激的な情報をせっせと生産する。


我々が幸福になるにはどうすれば良いのか。
先人が出した一つの答えは、今の自分を受け入れることだ。
今の自分で良いのだという自己受容こそが幸福なのだと。


だが、自己受容とSNSは食い合わせが悪い。
SNSは過激で刺激的で、成功者が虚構に彩られた日常を垂れ流す。
今の自分のままではいけないのだ。
自分は変わらなくてはいけないのだ。
という焦燥感を掻き立てる。
キャリア、恋愛、容姿、金、社会的成功。
どれも本当は幸福の必要条件ではないにも関わらず、これがないから貴方は不幸なのだ、と価値観を押し付けられる。


幸福になりたいのであれば、SNSからは距離を置くべきだろう。

ありのままのちっぽけな自分を受容して、他者から押し付けられた価値観ではなく、自分の価値観に沿った幸福を、手の届く範囲で試行錯誤すること。
これが幸福への道のりなのだと思う。