総論としての成功や失敗はない
以前別の記事の最後の方に似たような話を書いた。
物事を成否の二元論で語るのは、解像度が荒すぎる。
成否と書くと、0か100かの二元論になりがちだ。
でも、本当に考えるべきは、コストとリターンだ。
何を失って何を得たのか。
望むような成果が得られなくとも、リターンがコストを上回るなら、それは得をしたと言える。
たとえば知見が得られたとか、別の可能性を発見したとか、これらはリターンと言える。
大抵のことは、コストが小さいため、知見が手に入るのであれば得である。
逆に指を咥えたまま、何もしないのは時間というコストだけが消費されるので損なのだ。
上記のように、成功と失敗という二元論的な分類を使うと、結果的に損をすることになりかねない。
そうではなく、コストとリターンを計算して、その結果どれだけ得をしたのか、あるいは損をしたのか、という0 or 100ではなく、グラデーションを持った視点で考えるべきだろう。
今回はコストとリターンという視点で成否の二元論で考えることの害について論じたが、もう一つの視点にリスクリターンや期待値で結果を測る方法もある。
こちらもそのうち気が向いたら書きたい。