馬鹿のまま何かを得ても不幸は避けられない

いまの自分のままお金や美貌を得られたら幸せになれるし不幸は免れることができる、と考えている人がいる。

〇〇さえ手に入れば全てはうまくいく思考。

 

でも、それは大いに間違いで、知性なくしては幸福を維持することすらできない。

知性とは何か?

テストでいい点を取れることが知性ではなく、現実をありのまま理解する能力といえる。

 

たとえば、知性に欠けた人が宝くじに当たったとしても、幸福は長続きしない。

金を適切に扱うには知性が必要だ。

感情のままに扱うとすぐに使い果たしてしまう。

それに大金を持つとその大金を狙ってたかり屋や詐欺師が集まる。

知性なしに彼らを避けることはできない。

金をただ銀行に預けておけば、と思うかもしれないが、その時は貧乏な頃とは違う顔の銀行員が現れて、あの手この手で投資商品を買わせようとしてくる。

現実を見て頭を使えない馬鹿に安寧はやってこない。

ただ金を使うだけで減っていく預金残高はメンタルをすり減らすが、適切な投資を行うには人並み以上の知性と理性が必要になる。

 

また、美容整形で美人になったとしても、周りに集まる人には気をつける必要があるし、加齢のケアや適切なメンテナンスの取捨選択には知性が必要だ。

健康でいるためには、知性が欠かせないのである。

世の中に蔓延る情報の多くはゴミなので、健康でい続けるためには適切な情報に触れ、行動を変えて下手な誘惑を断ち切る理性が求められる。

 

成功であれ幸福であれ、たまたまそれを手に入れることは馬鹿でも可能だが、それを失わないためには知性が必要なのだ。

知性は社会を生き抜くための地図でありコンパスなので、それを磨かずして他のことを手に入れようとすると、運の要素がとても大きくなる。