撤退は戦略的に

撤退は戦略的に

最近、事業領域をいくつか拡大しているが、あまりうまくいっていない。
事業というのはすぐに結果が出るものではないので、もう少し長い目で見る必要がある。


何をするにしても、大抵のことはすぐに結果が出ない。
成果のフィードバックを得るだけでも、ある程度のコミット、もしくは時間経過が必要になる。


止めなければ失敗しない、というつもりはないが、すぐに止めるのもまた、成功しないと言えるだろう。


言いたいことは、戦略的に妥当な撤退ラインを決めておく、ということだ。
すぐに結果が出ないからと投げ出してしまうのも良くないし、結果が出ないことに、いつまでもしがみつくのも良くない。


一定の期間、投下資金、残存資金などから撤退ラインを決めて、そこまでは継続するようにする。


もちろん、他にもっと良い事業などがあればリソースを振り向けても良いが、これも感情的になってはいけない。
あくまで計算が元になくてはいけない。
隣の芝生は青く見えるもので、別の道のほうが魅力的に見えるものなのだ。


そういうわけで、撤退は感情ではなく戦略に基づくべき、という話。
そもそも、何かを始めるときには、目標・目的、投下リソース、勝利条件、敗北条件、撤退ラインなどを予め決めておく方が良い。
明確でないものは、たいてい実行の中でグチャグチャになる。