うまくいっている間は継続する  

うまくいっている間は継続する


ぼくの人生を振り返ってみると、小さな勝利を得るものの、そこで突き抜けることがなく、大成功を収めることはなかった。


経営学を少し齧ると、成功した企業もいつか駄目になるという事例をひたすら叩き込まれる。
最近だといきなりステーキとか。
イノベーションのジレンマなんかもそうだ。
ここから学ぶべきことは、うまくいっているうちに新しい事業に手を出せということになる。


ただし、この教訓の半分は間違っている。
これらの話は「成功者」もいつか「落伍者」になるという話であって、まだ成功していない未熟者が他のことに手をつけろという話ではない。


十分に大きくなって成長が鈍化したら他のことに手を出すべきだが、まだ成長途中であり、十分な成功を収めていないのなら、そこに経営資源を投下して更に大きくすべきだ。
古典的な経営学の理論でいうと、コトラーの競争地位別戦略とか、ボスコンのPPM辺りはそのようなことを言っている。
ランチェスター戦略もそれに近い。


これまでの話をまとめるならこうなる。

・いま現在十分な成長率があるのなら、そのやり方を追求しろ

・成長が鈍化し、十分な成功を収めているのなら、その余剰資源で新規事業の開拓をすべきだ