長期的な視野を持たない人とは合わない

長期的な視野を持たない人とは合わない

自分の経験則として、長期的な視野を持たない人とは会わないというのが分かった。

健康に気を使って生きている。
健康な生活は投資と似ている。
今のリソースを将来のために割いて、その代わり将来により大きな利益を得る。
いまの投資の利益は後になればなるほど大きくなる。
5年後より10年後、10年後より50年後の方が利益が大きい。

自分は長生きするつもりでいる。
だから、今の我慢が将来に自分を助けてくれると信じている。
割に合う、元が大きく取れる投資だと思っている。

でも、長期的なことを考えない人だと、前提が大きく変わってくる。
あと3年しか生きないと思っているのなら、健康的な生活なんてする必要がないだろう。
歯医者に行ったり、定期検診をするお金や時間を、他の楽しいことに使えばいい。

どれだけ先を見るか、そのためにリソースをどれだけ割くべきか。
時間割引率と呼ばれる概念に近い。

自分が最も合わないと思っているのが、メンヘラだ。
メンヘラは既死念慮が強く、長生きしたいと思っていない。
だから、健康にコストをかけない。
いま現在の苦痛を和らげるために、過度な飲酒やドラッグ、オーバードーズなどをする。
将来がそもそも存在しないのなら、貯金をする必要もない。

自分からすると生活が崩壊していると思ってしまうのだが、そもそも前提が全く違うのだ。
前を向いて建設的に何かを積み上げていくというのは、将来があるという前提に成り立っている。
結果的にどこかでツケを支払う羽目になるのか、もしくは将来が来る前に逃げ切るのかは分からない。


ぼくはいい歳になったので、若いうちに劇的な死を迎えることもないのだということが分かっている。
ゆえに、積み上げていくことの重要さが身に沁みている。
この前提が当たり前のものだと思って人と接していたが、どうやらそれは間違いで、どれだけ先を見るかは人による。
そして、長い目で将来を見られる人の方が合うということが分かった。

とはいえ、健康には気を使っているものの、社会的なレールとか、ライフステージとか、キャリアみたいな視点は全くない。
別の人から見ると、自分もまた目先のことしか見えていないうちの一人なのかもしれない。