知的水準は健全な生活が支える

古い知り合いと会った。
かつての彼は知的水準が高かった。
しかし、昔と比べると随分と衰えたように見える。
彼の生活は荒んでいて、衝動的な行動が目立った。
衝動的な行動による悪影響が、理性的な思考を侵食しているようだ。
彼のかつての知的水準を知っている自分からすると、とても勿体なく思える。
人間の能力というのは、先天的な能力だけでなく、後天的な努力と理性によって、より高く安定させられるものなのだ。
ある時点で知的水準が高くとも、基盤が崩れると、あっという間に失われていくものなのだ。

裏を返せば、いまの自分の知的水準に満足がしていなくとも、慎重に生活基盤を整えることで、将来の知的水準は高められるということでもある。

世の中の多くの人は意図的に生活基盤を整えることに興味を持たない。

その結果、慎重に生活基盤を整えた凡人が、荒んだ生活を送る天才を追い抜く可能性もあるということだ。