自分が近づきたいと思う情報にだけ触れる

 

自分の思想・思考・嗜好は、触れた情報によって成り立っている。
意図しようと、そうでなかろうと、触れる情報の影響を避けられない。

 

たとえば、ゴシップばかりに触れていれば、自分自身も他人のスキャンダルを批判することが好きな人間になる。
フィットネス情報に触れれば、運動するのが当たり前という考えに近づいていく。

 

この効果はとても強力で、自分の思想・思考・嗜好に強い影響を与える。

自分がこうなりたいと思える情報を浴びていれば、自然と自分の思考がそちらに近づいていく。

 

モノを作るのが当たり前の人の中にいれば、自分も同様になるし、思考だけではなく、具体的な知識やノウハウも溜まっていく。

日常の些細な情報選択が自分を作り上げていくので、自分が触れる情報は注意深く精査する必要がある。

 

このことについて考える時、室伏広治氏の逸話を思い出す。

若い頃の室伏広治は、他の選手の投擲時に後ろを向いて見ないようにしていたとか。

顧問に怒られると、父に下手な選手のフォームは見るなと指導されたという。