プラットフォームコンテンツと割引現在価値と割引率
ゆっくり解説がyoutubeで大規模収益剥奪になっているらしい。
詳細は別でググってもらえるといいのだが、数年前から好きでよく見ていた。
今ほど粗製乱造ではなく、比較的質の高いものが多かった。
何度か収益剥奪されては戻ってを繰り返し、その中で心が折れて消えていった人も数多くいた。
今回の収益剥奪はかなり厳しいようで、しばらくは収益が戻らないようだ。
ゆっくり解説では少し前に大手のyoutubeチャンネルが高値で売却されたという話があった。
批判が多かったが、今にして思うと良いタイミングで売り抜けたなと思う。
プラットフォーム上のビジネス、特にgoogleのようなプラットフォーム上で利益を出し続けるのは非常に難しい。
なぜなら、彼らは中身を見ずに機械的にBANをしてくるし、何が悪いのかを示してくれない。
多くの場合は問い合わせても返事がない。
そういうわけで、プラットフォーム上で稼ぐことのリスクは非常に高い。
中でもゆっくり解説は目をつけられていたジャンルで、更にリスクが高いだろう。
様々な収益対象を販売するときには、割引現在価値か数年分の利益を元に算定されることが多い。
少し前だと、ウェブサイトは3年の利益とか言われていた。
割引現在価値でも数年分の利益でも、大切なのは収益の継続性である。
これは割引率という指標で語られる。
たとえば、不動産の収益がある日突然0になるなんてことはめったにないから、そのぶん割引率は低め。
でもゆっくり解説チャンネルはいつ収益剥奪されるか分からない分、割引率は高めである。
この割引率が売買の基準であるが、こういうコンテンツであれば、割引率はかなり高くなければ割に合わないなと思う。
これはアプリやウェブサイトやサービスでも同じだ。
FacebookやGoogleは会社を身売りしなかったから今があるとよく聞くが、それは生存者バイアスに他ならないし、時代もプラットフォームかその上で生殺与奪を握られた1コンテンツかという立場も違う。
自分で事業を立ち上げるにせよ、それを売買するにせよ、我々は割引率と継続性を強く意識していないといけない。
ウォーレン・バフェットは、良い企業は収益を堀で囲うと言っていたが、他との差別化や優位性によって、収益を堅牢に守っていくことが稼ぎ続けるために必要なことなのだ。