ゴロフキンvs村田

年末に決まっているらしいゴロフキンvs村田。

いい感じに衰えの見えるゴロフキンと、全くまともな相手と戦うことなくビッグマッチを実現した村田。

個人的には、ゴロフキンが村田に負けるようなことがあれば悲しい。

島国に籠もってまともな相手とマッチメイクをすることなく、負けたら金にモノを言わせて即座にリマッチ。

コロナ禍を理由に2年近く試合をしないのになぜかレギュラー王座からスーパー王座へ昇格と、金メダル以外に全く評価する点のない村田。

 

とはいえ、ゴロフキンも歳には勝てないか、パワー自体はだいぶ衰えている。

その分脚を使ったテクニカルなスタイルに切り替えつつあるものの、以前ほどの盤石さは見られない。

デレビヤンチェンコ戦あたりで負けていたような気もする。

スタイル的にはどちらかというと今のゴロフキンの方が好きなのだが、村田レベルでも勝ち目のない試合とは言えない。

ラスベガス開催ならまだしも、日本で14日間のホテル軟禁と地元判定まで考えると、ゴロフキン有利は揺るがないものの不安はある。

 

個人的には、村田のキャリアを全く評価していない(のに何故か妙に外国人ボクサーに上から目線で厳しいのが嫌い)のでゴロフキンに圧勝してほしいのだが。

 

今のゴロフキンのスタイルだと、以前みたいにゴリゴリ行くというよりも、脚を使って中間距離でボクシングをする村田vsブラントに近い試合になるのかなと思う。

ポイントはゴロフキンのジャブとアッパーで、村田のハイガードスタイルだと手数で圧倒されると太刀打ちできなくなるのと、ガードの隙間をアッパーで通される。

直近の試合(と言ってもだいぶ前だけど)ではアッパーでのダウンも見せているゴロフキンの技量に期待したい。

 

逆に村田の勝ち筋は前半から中盤勝負で、後半までもつれ込むならだいぶ不利になる可能性が高い。

手数よりダメージを優先する日本判定と地元判定を考慮するなら判定でもラスベガスよりは勝ち目があるだろうけど、それでもある程度プレッシャーをかけて中盤までにKOを狙わないと手数と技術の差で削られるだろう。

久々の試合+ホテル軟禁明け+初の日本での試合といつもと勝手の違うゴロフキン相手に前半勝負、これが最良のプランではないだろうか。