スペンスvsウガス 感想

かなり満足感の高い試合だった。

ウェルター級1位と3位の統一戦(スペンスとクロフォードが同率一位)

ゴロフキンvs村田というミドル級老人会の年齢との戦いを見た後だと、動きのシャープさもスタミナもすこぶる冴えて見える。

 

4Rくらいまではウガスの戦いだった。

スペンスの得意な距離である頭が着くくらいのインファイトの戦いになっていなかった。

ポーターの圧力にさえ拮抗するスペンスが、ウガスフレーム圧力で、中間距離で脚とボディワークを使って戦わされていた。

潮目が変わったのが5Rで、一気にギアを上げて得意の距離で戦うようになった。

ほぼ1R打ちまくりで、スペンスの身体能力の高さと無尽蔵のスタミナに驚かされる。

そこからはほぼスペンスの試合になって、インファイトでスペンスがタコ殴り。

ウガスはインファイトだとちょっと打つ手がなかった。

 

パッキャオに難なく勝ったウガスが、これほど圧倒されるのはちょっと衝撃的だった。

なんと言ってもスペンスの無尽蔵のスタミナと手数で、強引にペースを掴みにいって衰えることなくフィニッシュできる。

全盛期のパッキャオより凄いんじゃないか。

 

あとはクロフォードとのウェルター級頂上決戦。

一回スペンスの怪我で飛んで、もう一度組まれるかというところ。

この手の頂上決戦は全盛期を過ぎて何年遅いと言われることが多いけど、クロフォードもスペンスも全く底を見せないまま勝ち続けて評価を上げ続けている。

ボクシング熱の低くなっている僕だけど、クロフォードvsスペンスだけは心躍る極上の一戦になるだろうし楽しみ。