本を読むときは、全体の構成をざっと頭に入れる。
そのために、目次、まえがき、あとがき を読むというのはよく言われていることで、ぼくもそれは有益だと思う。
同時に、訳者あとがきが本によっては構成の理解を助けてくれる。
訳者あとがきというのは、ざっくりとした本のまとめやその前提にある知識について書かれていたりする。
誠実な訳者であれば、このページが充実しているし、同時に訳者の質のようなものも測れる。
実践 日々のアナキズム という本を読んで、訳者あとがきが非常に良かった。
本の前提知識やそこに繋がる文脈、邦題の意図や作者の思想の解説等、あとがきだけでも価値のあるものであった。
この本に対する不満点も、意図されたものであり、その視点で考えると良いものだなと思わされた。