非可逆な決断をするときは、選択肢の数を先に決めておく

非可逆な決断、というのは、一度やったら元に戻せない決断になる。

たとえば、多額の投資や住宅ローンを組んだ物件の購入、歯科治療や歯列矯正などがそれにあたる。

費用が高く一度ミスると再起に時間がかかるものや、身体や健康に関わるものがこれにあたる。

こういう決断をするときは、最初に選択肢の数を決めておくといいと思う。

たとえば、歯科治療を行う場合は、予め10件の歯医者を回って相談してから決めるという感じ。

 

数を先に決めて、途中でいい場所だと思っても決めた数を満たすまでは選択肢を狭めない。

そもそも、非可逆な決断の場合はたいていこちらが素人で、経験も知識も皆無だ。

だから少なくとも入り口分の経験を積んでから決断をするほうが、下手なりに最悪の決断は避けることができる。

 

もし小さく決断できるなら、なるべく小さく始めるに越したことはない。

株式投資をするならば、1000万円の資金があってもしばらくは50万円分だけ投資するという風にする。

今の市況で1単元が50万円で買える銘柄がどれだけあるのかはしらない。

小さく始めて勉強料を払って、経験を積んでから徐々にベットする金額を増やしていく。

 

投資に限って言えば、小さく始めてうまくいくのなら、その中で資金が増えていくはずなので、それを転がして大きくすればいいとも思う。

ちょっとうまくいったからといって全額投資するのは失敗パターンの一つだ。

 

そういうわけで、非可逆な決断をする場合、

1. 小さく始められるならなるべく小さくはじめる

2. 小さく始められないなら、選択肢の最小数を予め決めて、それを満たすまで決断をしない

 

というのが良さそうだ。

理由は知識と経験を積む前にいきなり非可逆な決断をすると、最悪の場合に取り返しがつかないからである。