格闘技熱の低下

元々スポーツ観戦って虚しいと思っていた。

自分には何の特もないのに、他人が頑張っている姿をソファで眺めて一喜一憂しているに何だかアホくささを感じる。

格闘技はもう10年以上観ているし、自分でも経験していたのだけど、やはりこれも虚しい行為だなと感じるようになった。

格闘技のことに詳しくなったところで、自分の人生に何の変化もない。

ただ時間と金を費やして格闘技に詳しいおっさんができるようになっただけである。

そんなことなら、散歩でもそば打ちでも陶芸でもやったほうが、積極的な活動としての充足感や、自分の中に残るものがある。

自分の人生を生きるというのは、他人から感動や喜びを与えられるのではなく、自分の手でそれを掴みに行く行為だ。

どんなにショボくても自分で得た実感は、偉大な他人を眺めていることからは得られない。

 

そういうわけで、他人が殴り合っているのを眺めるのに貴重な日曜日を費やすなら、もう少し自分のことをやった方がいいなと思って格闘技から遠ざかっている。