負け越し系かませ犬ボクサーまとめ

boxrecを眺めていると、常人では考えられないキャリアを築いている選手がいる。

簡単にまとめてみた。

 

Jevgenijs Andrejevs

10勝113敗3分

https://boxrec.com/en/proboxer/286724

 

Kristian Laight

12勝279敗9分

被KOたったの5

おそらく人類市場最も負けたボクサーではないか。

以下にもリストは続くが、279敗は群を抜いている。

レジェンドだ。殿堂入りすべきだ。

コミッションは一体なにをやっているのか。

 

ボクシングスタイルもまた異色で、異様に長いリーチ、固いガード、妙に動く足と上体、そしてスイッチを使いこなし、力感のないパンチを時々繰り出す何ともやりづらい魅力的なスタイルである。

やはりKOされないだけの確固たる技術的土台とディフェンス力を持ち、攻撃力をどこかに置き忘れてしまったのだろう。

 

https://boxrec.com/en/proboxer/216597

 

Elvis Dube

10勝86敗2分

https://boxrec.com/en/proboxer/477904

 

Lewis van Poetsch

9勝129敗2分

https://boxrec.com/en/proboxer/630274

 

Remigijus Ziausys

20勝109敗5分

https://boxrec.com/en/proboxer/353826

 

Jamie Quinn

7勝113敗2分

被KOたったの4である。

https://boxrec.com/en/proboxer/681623

 

Sid Razak

9勝128敗0分

https://boxrec.com/en/proboxer/33616

 

Carl Allen

19-114-7

https://boxrec.com/en/proboxer/14843

 

Billy Smith

13-145-2

この選手は上記のカールアレンとの直接対決を制している(この場合勝ったという意味)

https://boxrec.com/en/proboxer/15019

 

Matt Seawright

5-145-5

https://boxrec.com/en/proboxer/387323

 

Youssef Al Hamidi

16-125-5

なんとこの選手、279敗のクリスチャン・ライトと直接対決をしている。

結果は引き分け。

強者同士で相通じるものがあったのだろう。

279敗vs125敗の世紀の一戦はこちら。

https://youtu.be/79b29W3GqVI

 

ボクシングスタイルはタイソンにインスパイアされたようなピーカブースタイル。

頭を振って相手の懐に入り連打を浴びせる。

125敗しているだけあり、頭が非常によく動くし、脚だって動き続ける。

ガードだって固いし、肘を使ったウイングガードも使いこなす。

悲しいかな、ディフェンス力に反して非常に弱い攻撃力。

猫パンチの連打からはスリルの欠片も感じられないが、スキルの高さと頑張りはひしひしと感じる。

https://boxrec.com/en/proboxer/375620

 

William Warburton

27-164-10

被KOたったの2

https://boxrec.com/en/proboxer/491580

 

Sid Razak

9-128-0

https://boxrec.com/en/proboxer/33616

 

Joe Beeden

2-76-1

この選手はデビュー戦で上記のSid Razakの低い壁を超えられず、彼の魂を受け継ぎ連敗街道を突き進むこととなった。

https://boxrec.com/en/proboxer/639429

 

Delroy Spencer

14-156-3

boxrecの写真が可愛い

https://boxrec.com/en/proboxer/14594

 

Qasim Hussain

4-104-2

上記のデルロイ・スペンサー君やジェイミー・クインとの直接対決に破れている

連敗会のトップランカー候補

 

ちなみにクインvsフセインの世紀の一戦はこちら

https://youtu.be/VwERIv3fFBM

普通にレベル高くて良い試合。

なぜクインがこれほど負けているのかよく分からなくなる。

https://boxrec.com/en/proboxer/623622

 

Jason Nesbitt

10-198-4

200敗の大台を目前にグローブを吊るした。

https://boxrec.com/en/proboxer/31221

 

Matt Seawright

5-146-5

https://boxrec.com/en/proboxer/387323

 

Peter Buckley

32-256-12

連敗界のレジェンド。

映画になった事もあるとか。

しかしこのリストに載るには勝ち過ぎである。

ライト氏の3倍近く勝っている。

https://boxrec.com/en/proboxer/3372

 

Reggie Strickland

66-276-17

戦歴だけだと最長か。

ライト氏に抜かされる以前の王者。レジェンド。

しかし勝ち過ぎである。

勝率だけ見るとこのリストには到底載せられないレベルの選手。

https://boxrec.com/en/proboxer/4741

 

Kevin McCauley

15-209-12

未だ現役。

現役では最も負けている選手か?

41歳なのでライト氏の記録を抜くのは難しいだろうか。

https://boxrec.com/en/proboxer/454087

 

Peter Dunn

12-105-4

https://boxrec.com/en/proboxer/14992

 

Rafal Piotrowski

0勝46敗1分

https://boxrec.com/en/proboxer/193997

ちなみにこの選手、Arek Malekという13勝70敗5分の選手との絶対に負けられない戦いに3度破れている。

Malekの勝ちの4分の1はピトロウスキからのものだ。

Malekのboxrec

https://boxrec.com/en/proboxer/226443

 

 

Scott Hillman

0-47-0

Lewis van Poetschに負けている。

https://boxrec.com/en/proboxer/735280

 

 

Naeem Ali

2-72-1

72敗中たったの1KOしかされていない。

と思ったらラウンド終了後の棄権が一回あるのみで、すべて判定負けの鉄人。

 

ダメージが少ないのか、9/4、9/11、10/2と恐ろしいペースで試合が決まっている。

KOされない自信が漲っている。

しかもまだ26歳

2017年のプロデビューから怒涛のペースで連敗の山を築き上げてきた。

可能性に満ち溢れた若きボクサー。

今後に期待したい。

ナイーム・アリという名前も縁起が良い。

 

試合を見たところ、とにかくガードが固い。

緩い腹周り、柔らかくよく動く上体に適度に動く脚、そして少ない手数にややパワーレスなパンチと負け越しボクサーの持つ武器を備えている。

数々のホープたちが倒せなかったのがよく分かる。

殴られ屋なんて素人相手の商売だよと言われてきたそうだが、プロの世界で70戦以上殴られ屋をやってきた選手はスキルが違う。

 

https://boxrec.com/en/proboxer/808043

 

 

Ibrar Riyaz

6-180(4)-4

https://boxrec.com/en/proboxer/471637

 

Johnny Greaves

4-96(12)-0

https://boxrec.com/en/proboxer/396104

 

 

Karl Taylor

16-142(36)-7

https://boxrec.com/en/proboxer/2153

 

Daniel Thorpe

23-113(26)-3

https://boxrec.com/en/proboxer/65260

 

 

Arvydas Trizno

27-91-3

https://boxrec.com/en/proboxer/516711

 

 

Johnny Greaves

4-96-0

https://boxrec.com/en/proboxer/396104

 

 

Danny Donchev
 6-88-1

https://boxrec.com/en/proboxer/198915

 

 

Peter Dunn

12-105(12)-4

https://boxrec.com/en/proboxer/14992

 

Remigijus Ziausys

20-109(7)-5

https://boxrec.com/en/proboxer/353826 

 

今のところこの辺りだろうか。

やはり、キャリアを長く築くためにはいかにダメージを溜め込まないかが鍵である。

被KOが少ないディフェンスマスターのみが、100敗の壁を超えられる。

 

あと、イギリスの選手が多く、イギリスのコミッションがいかに選手の健康を気遣っていないのかがよく分かる。

と同時に、彼らのような選手の需要がある程度にはホープ候補が生まれており、ボクシングが盛んであることが伺える。

 

タイ辺りもめちゃくちゃ負け越してる選手がいるのではと思って調べてみたものの、あまりいない。

そもそもレコードを綺麗に保つことの価値がなかったり、格闘技が賭けの対象だから極端な選手は選ばれなかったり、レコードをちゃんと取る習慣がないせいかもしれない。

その代わり、勝ち続けている猛者相手にデビュー戦の相手が戦っていることがよくある。

それはそれで狂っている。

 

なんの役にも立たないライフハックだが、この手の選手を好む相手は対戦相手の選び方が似ている。

一人の負け越し系かませ犬ボクサーと戦う選手は他のかませ犬系ボクサーとも戦っている。

つまり、対戦相手のレコードを探すことで、他のかませ犬ボクサーを見つけることができるのだ。

特に7勝0敗とかのレコードが綺麗で戦歴もあるのにこのリストのボクサーと戦っている選手は、かませハンターなので他の負け越し系ファイターと戦っていることも多い。

複数のレジェンドとの対戦があると心が踊る。

偉大なる人物の歴史が低いところで重なっているのを感じると、胸が熱くなる。

 

ボクシングはタイトルよりも誰と戦ったかが大切だとよく言われる。

そういう意味では、この選手はハードすぎるマッチメイクを積んでいて素晴らしい

https://boxrec.com/en/proboxer/214398

バックリー、ネスビット、若き日の5敗時代のライト、テイラー、若き日の2敗時代のフセイン、ビリースミス、29敗時代のクイン、シドラザック、と素晴らしい戦歴を誇っている。

 

Hamed Ghaz

ハンターその2

17(4)-0-0

恐ろしい戦歴で、数多くのレジェンドと戦ってきた。

勝率はあげられるものの、ディフェンスマスター達を倒すことはできずKO率が目も当てられないことになってしまった。

https://boxrec.com/en/proboxer/701575

 

このリストは気が向いたら更新するかもしれない。