日本のボクシングファンのドーピングへの無理解っぷりが凄い

ドーピングはボクシングでは禁止とされている(個人的には半ば黙認、ザルな検査でバレなければOK)からルール違反は良くないし、カネロのボクシングは単調で好きではないし、契約や採点で優位を取る場外戦法は嫌いだ。

 

それでも、ドーピングをすれば無敵のパワーが手に入るとか、打たれ強くなってどんなパンチでも倒れないとか、明らかにおかしい話をしている人がいる。

もしドーピングがそんな万能薬であれば、同様に引っかかった他の選手がカネロ同様の強さを発揮して、どんなパンチでも倒れないはずだ。

もちろんそんなことはない。

ドーピングで筋肉量が増えたり、減量が楽になったり、反応速度が早くなることは確かにあるが、少なくともそれだけでカネロの強さを説明できないし、あれだけのフィジカルを身につけるには相当なトレーニングを積んでいるはず。

 

好きではないけれど、カネロの特異な強さは認めるべきだし、彼の強豪と戦う姿勢は文句のつけようがない。

いや、本当はコバレフ戦の契約とか色々とあるけど。

それに、弱点としていた技巧派アウトボクサーをむしろカモるまでになったカネロと陣営の裏側の努力は凄まじいものがあるはず。

 

さっさと階級上のフィジカルで誰かゴリ押しして押しつぶしてくれないかなと思っているけど、トラウトさんに実質負けていたカネロ君を見ていた時代を思えば努力して結果を出しているのは凄い。

ドーピングはたぶんやってるだろうけど、プロボクシング界ではオリンピックとは違うわけで。

ここまで書いたけどちょっと格闘技熱は下がり気味。