ジョッシュテイラーvsホセラミレス

テイラーがラミレスの内側に入っていたのが印象的。

サウスポーvsオーソドックスだと、外側の取り合いになるのがセオリー。

というのも、外側が取れるとストレートがきれいに入りやすくなる。

しかし、ラミレスがフック系連打の選手でストレートのリスクより、内側に入り込まれて連打を打たれたり、左フックを被弾することを避けた。

それに対して、ラミレスは右ボディで応戦。

内側を取って右フックと左ショートのテイラーに対して、ラミレスの右ボディの戦いは、ややテイラー有利。

ダウンをとった後半からはテイラーが外に出て左を強く打つシーンが増えてくる。

内側と外側をシチュエーションによって使い分け、左ストレートと右ロングのボディは外、右フックと左ショートは内と徹底している。

 

 

距離の取り合い

遠距離でテイラー

近距離でラミレス

超至近距離でややテイラー

イギリスの伝統、超近距離のクリンチ際のもみ合い相撲がテイラーの魅力だが、際から一歩ステップバックするとラミレスが距離を作れる。

微妙な距離の取り合いに見応えがある。

 

 

勝負の決め手はポジションの取り合いだった。

ラミレスが懐に入り込めず、右ストレートを有効に活かせない。

ラミレスはただでさえスタイル的に距離が遠い対サウスポーと相性が悪いのに、今回はテイラーの相手の長所を潰す能力の高さが素晴らしかった。

距離を潰して強打を殺したプログレイス戦といい、今回のラミレス戦といい、テイラーはかなり好みのスタイル。見事。

リングIQとメンタルの強さ、独特の技術体系が魅力的。

 

昔から日本ではクリンチは嫌われるが、テイラーのクリンチで相手を寸断する技術、クリンチ際の攻防の判断力は日本人ボクサーも大いに見習うべきではないだろうか。

ぼくは際の攻防はかなり好きだ。

 

 

レフェリーのケニーベイレスのレフェリングが酷い。

ダウンしてカウントの後の確認時間が長すぎてラミレスが回復する時間を与えてる。

2回目のダウンの西岡氏の指摘もあり、レフェリングにミスが多い。

 

wowowの解説が西岡&亀海になって、かなり満足度が高い。

亀海の解説が好き。

でもメイウェザーvsポールの生中継するならもっと他に流す試合あるだろ。

それにしてもメイウェザーはバドゥジャック大好きだな。

 

ちなみに、今回4団体統一があったわけですが、来月もまた4団体統一戦があります。

チャーロ弟vsカスターノ。

カスターノはWBA暫定からWBAレギュラーまで上がり、ララさんと引き分け、更に相手相手と揉めてWBA王座返上後WBO王座獲得というなかなかの経歴の持ち主。

チャーロ有利だとは思うけど、これもなかなか楽しみですね。