Sライト級でデービスが王座戦をするらしい。
少し前にサンタクルスとSフェザー&ライト級のタイトルマッチをしていたというのに。
WBAは世界王者3人体制がデフォルトになっていて、今回はレギュラーらしい。
もう個人的にはWBAとWBCはIBFとWBOよりも格の落ちる団体になっている。
対戦相手のバリオスなんだけど、WBSSのSライト級以前にプログレイスがSライト級のS王者の昇格に伴うレギュラー王座決定戦を行っている。
この時点で意味がわからないのだが、更にその試合の判定で揉めて、対戦相手のアフメドフとの再戦をWBAは通達している。
これが2019年末の話。
ここから再戦を行うことなく、別の選手と防衛戦を挟んでのデービス戦となる。
もう経緯が意味不明だけど、WBAってのはお笑い団体なのでこういうのは日常茶飯事なのだ。
そういうわけで、WBAのSライト級レギュラー王座をバリオスvsデービスで行うことになっている。
このバリオスが、穴王者ではあるものの、全勝でそこそこ曲者感のある選手。
スピードやパワーが突出しているわけではないが、背が高くガードが固くディフェンスが悪くない。
中間距離の指し合いを捌きながら、タイミングを図ったカウンターが勝ちパターンになっている。
デービスの得意技は離れた位置からの飛び込み際の一発なので、展開次第ではもつれることもありそうだ。
バリオスは近距離の乱打線になると強みが消されて弱くなるので、デービスがサンタクルス戦のようにガードを上げてプレスをかけたり、ガンボア戦のようにL字で揉み合いにの展開になると分が悪くなりそうだ。
しかし、バリオスがナチュラルなSライト級なのに対して、デービスは本来のフレーム的にSフェザーの選手だ。
ライト級では下から上げてきたガンボアとサンタクルスに勝っただけで、1.5~2階級の壁がある。
パワーに長所のある選手ではないものの、接近戦でもバリオスが互角の勝負に持ち込める可能性がある。
しかし、デービスは体格的にSライトに近くタイプも似ているテオフィモを避けて、穴王者狙いの3階級制覇を狙うとなると、いよいよまともなマッチメイクはしない路線になりそうだ。
ヘイニーとも分が悪そうだし、ロマチェンコは旨味が減った。
もうライトではライアンくらいか。
Sライトのラミレスvsテイラーの勝者というのも体格的にも難しい。
どういうキャリアを歩もうとしているのか、全く想像もつかない。
間違いなく良い選手ではあるのだが。
面白そうなのはSフェザーのコルバートとシャクールくらいか。
デービスが勝ってもつまらないので、バリオスに期待したい。
相性的には悪くないはずだ。