センスよりも言語化されたノウハウの積み重ね

一般的にセンスというと、難しい物事を、「説明できないけど何となくできてしまう」とか「何も工夫しなくてもできる」とか「普通にやればできる」という認識だと思う。

 

だけど、これはいずれ失われるものだと思っている。

成功というのは、微妙なバランスの上に成り立っていることが多い。

人間の記憶や感覚というのは、常に変わり続ける。

意識しないでおくと、普通は普通ではなくなり、記憶は失われたり変質する。

 

それを避けるためには、言語化してノウハウという形で蓄積することが大切だ。

言語化は再現性に繋がる。

成功し続けるためには、再現性を高める他ない。

そして、ノウハウは持っているだけでは駄目で、適切な場面で適切なノウハウを選択する能力が必要になる。

 

大抵の物事は、時間とともに通用するノウハウは通用しなくなっていく。

それに、一つのノウハウだけで全てに適用可能なものはなく、場面によって使い分ける必要がある。

これもまた、いつ何をすると、どういう結果になるのか、という一つ抽象化されたノウハウでもある。

 

つまり、言語化しノウハウを作り上げる能力と、ノウハウを選択する能力が、成功し続けるためには必要だと言える。

 

言語化自体の技能にもまた、うまい下手がある。

だけど、何をするにしても、総じて言語化されたノウハウとその選択というプロセスを持っている人は上達が早く、また上達し続けられるのではないかと思っている。