ボクシングと塩試合の責任の所在

ヘイニーvsカンボソスという塩試合of the year最有力候補を見た。

かつてのウラジミール・クリチコと同じくらい延々と同じ展開が続く試合で、本当に見るのが苦痛だった。

KOの匂いが全くないクリチコと言ってもいい。

延々と相手の射程の外からジャブを打ち続けるヘイニーと、全く手が出ないまま何もやろうとしないカンボソス。

12Rのどこかを入れ替えてもおそらく見ている人は気づかないはずだ。

 

こういう試合があると、勝者が責められる。

プロなんだからKOしろとか、プロなんだから魅せる試合をしろとか。

でも、それは違う。

塩試合の責任は負けた側にある。

特に今日のカンボソスのように、このままでは負けるのが分かっていても何もしない選手が全責任を被るべきである。

今日のカンボソスからは勝つ気が感じられなかったし、仮に勝利を狙うなら、ならもう少し試合展開を変えることもできたはずである。

そもそも、カンボソスがショボいから延々とジャブで小突かれ続けていたわけで、もっとパワーがあれば、スキルがあれば、スリリングな展開は必然と生まれるはずである。

そういうわけで、塩試合の全責任は実力の足らない負けた側にある。