掌田津耶乃の本を買ってはいけない
掌田津耶乃というライターがいる。
書店のプログラミング欄を見てみると、至るところに彼の著作がある。
一見するとプログラミングのあらゆる分野に精通する凄腕プログラマーのように思うかもしれないが、そんなことは無さそうだ。
ほぼ全ての書籍が初心者向けで、たいていは公式のドキュメントのはじめの方をそのまま載せたような本である。
それどころか、明らかに理解の浅い記述があり、公式のドキュメントを読むほうが分かりやすく正確である。
掌田津耶乃という人は、理解が浅いまま素早く流行りの技術にいっちょ噛みして書店に並べて先行者利益を得るタイプのライターである。
優秀なマーケターと言えるかもしれないし、WEBライティングではよく行われてきた手法をそのまま書籍でやっていると言える。
この手の手法は技術文書のジャンルと相性がとても良い。
技術系の専門家というのは、ある程度の理解を深めてから書籍を書きたい人が多い。
そのため、流行りの技術が出たからといって、すぐに本を書きましょう、公式ドキュメントの触り程度の薄い内容です。
なんてことはプライドが許さない。
そもそも、技術者は技術屋が本業であるため、本を書くならコードを書きたいし、その方が金にもなる。
そういう理由もあって、初心者向けの流行りの技術書は掌田津耶乃みたいなライターに食い物にされる。
まあ、その程度のリテラシーの時点でIT屋には向いていないという点で、彼の存在価値は否定しないが、少なくとも技術を学びたいのであれば彼の書籍を手にしてはいけない。