レオサンタ・クルスvsジャーボンテイ・デービス
サンタ・クルスには荷が重かったか。
序盤はデービスがはいガード&プレッシャースタイルで押し潰そうとしていた。
対してサンタ・クルスは連打で対抗。L字ガードは連打に弱くて、一発をスウェイで躱すと次に下がるスペースがなくなる。そこてわ被弾するかダッキングすることになる。
予想以上に苦戦したデービスは強めのジャブでサンタ・クルスが連打を打てる距離に入れないようにした。
それ以降はデービスがやりたいボクシングができていたように思う。
単発気味の強打でサンタ・クルスを遠ざけつつ削り、手の出なくなったところでハイガードプレッシャーで畳み掛ける。
KOパンチのアッパーはガードの高いサンタ・クルスのガードの間を狙って序盤から何度も出していた。
右ストレートを外側にダッキングして打つのは見事。フィジカルの強さを感じる。
コーナーが優秀なのか、リングの外で叫んでいたメイウェザーのおかげか、案外リングIQが高いのか、序盤の苦戦からこんなに素早く切り替えられる選手だとは思わなかった。
デービスは本質的に井上と同じタイプで、スピードとパワーがあれば単調でも勝てる。単発気味の強いジャブでスペースを作るところも同じ。でも戦略面で奥行きを見せたデービスの方がいい選手だと思う。
負けたサンタ・クルスからはホルヘ・アルセ晩年の悲哀を感じる。
来週のガンボアもそうだけど、連打型の選手が階級上げると出入りを叩かれるのと連打中のカウンターでやられるのがテンプレになってる。
井上に実況と解説を割いていたおかげで現地音声のみだったのだが、これが本当に良かった。
最近のWOWOWの実況と解説はあまり参考にならないし、打撃音や会場の盛り上がり、コーナーの声がよく聞こえる。
メイウェザーがリングサイドでずっと叫んでいて、ジャブを出せと言ったらデービスもジャブを出していたり中々いい師弟関係なのではないだろうか。
これからもビッグマッチに井上をぶつけて裏で現地音声を流してほしい。井上には毎月試合してほしいな。