進化心理学には近寄らない

 

進化心理学はよく「人間とはこういうものだ」「人間の性質はこうだ」という説明をする。
しかし、個人的に進化心理学には眉唾だ。


進化心理学の理論には反証可能性がない。
現実の現象をうまく説明できる仮説が実は大間違いだった、という現象はデータを使った仮説検証やバックテスト・フロントテストを行った人なら嫌というほど思い知らされている。

また、鳥などの他の動物で確認される現象を人間に当てはめる、というアプローチは、他の分野では見られないような雑な適用だと思う。
マウス実験を人間に直接適用する医学は存在しない。


人間の行動という複雑な現象に対して、信頼できる証拠がなく、研究者によってどうとでも取れる主観的な仮説を軸に論を積み上げていく。
これはかなり乱暴なアプローチだと思う。


一昔前に茂木とか和田とか、脳科学で何でも解決という乱暴な脳科学の濫用が見られたが、それに近い印象を受ける。
進化心理学の本や記事はセンセーショナルで、複雑な問題に対して明確な結論を出す傾向がある。
でも、この手のやつは大抵眉唾である。

 

wikipediaにも記事があった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%B2%E5%8C%96%E5%BF%83%E7%90%86%E5%AD%A6%E3%81%B8%E3%81%AE%E6%89%B9%E5%88%A4