アートのいけ好かなさ


アートってのは、いつの間にか社会的に有用なものと見なされているけれど、その価値について、実のところ裏付けがほとんどない。

なぜそれが高く評価されているのか、それっぽいことは言えるものの、それがどれだけ正しいのかは、反証されることがない。

ただそれだけであれば良いのだけれど、アートは権威主義的なところがたぶんにあり、それがとても気に食わない。

アートの世界の大物だとか、金を持て余した金持ちだとか、それらに取り入って飯を食う美術界隈の人々、彼らがそれっぽい価値があるぞと言い出して、いつのまにか価値が醸成される。
これがものすごく滑稽で、裸の王様のように見えてしまうことがある。

アートと税金の関係についても、一般的に見て税金を投入することを正当化するのは難しい。
そりゃあ、文化は大切かもしれないけれど、僕たちにはもっと差し迫った問題が沢山あり、納税額は年々増えている。
どうせ金を突っ込むなら、よく分からないアートよりも、科学に金を突っ込むほうがよっぽど優先順位は高い。

日本は芸術家が飯を食えないと言われているけれど、それはそれで健全なんじゃないかと思う。
その代わりにソシャゲのガチャが発展するのがいいのかはともかく。

税金でアーティストが食っていくのは、少なくとも健全な形ではないし、それを肯定することは、素人目からは難しい。


とはいえ、アートをたまに見るとそれなりに楽しめる部分があって、そういう自分にモヤモヤする。
ふと我に返って、アート界の権威をくさしたりもする。