国や行政の成長戦略はたいてい失敗する

だって彼らは経営が下手だし、他人の金でぶっこいてもいい連中にまともな投資や経営を望むのはどう考えても無理だから。

インセンティブが崩壊して能力が欠如しているのだから、うまくいくはずがない。

 

元々政府の役割は、市場の失敗を防ぐことであったり、儲からない分野に税金を再配分することにある。

だから、何かを儲ける方向に彼らが考えるときは、たいてい失敗する。

国がやれる成長戦略というと、教育への税金投入くらいなんじゃないかとすら思う。

 

また、補助金助成金を受け取る側も、それはあくまで市場とは別のところから湧いてくる金であって、それをあてに商売をはじめると競争力を失っていく。ということを理解しておくべき。

ただ、補助金ってのは案外大きくて、地方だと補助金を吸うのが一番でかい商売になっていたりする。

それでも行政とのやり取りというのは、コミュニケーションコストが非常に高い。

彼らは無駄を拡大することで権益を大きくしているフシがあり、我々のリソースをガンガンと削ってくる。

そういうわけで、市場との真っ当な商売をするリソースが削がれてしまう。

大手SIerだとか、広告代理店みたいに、行政の金を吸うことが仕事の組織であればまた別だけど、そうでないなら行政とはなるべく関わらない方がいい。

商売人たるもの、常に市場を見ているべきで、甘く腐った蜜に目を奪われてはいけない。

 

国や行政の成長戦略は教育と何もしないこと。

その上で市場の失敗防ぐために規制をかける程度のことしか、政府にはできないという認識を持って無駄遣いをやめさせないと、税金は延々とドブに流されていく。

とはいえ、そこで肥えていく寄生虫のような人たちもいるわけで、やっぱりただのお友達優遇になるのである。

 

そういうわけで、オリンピックも、官民ファンドも、クールジャパンも、地方創生も、たいていはロクな結果にならない。

 

カーボンニュートラルなグリーン成長戦略とかやってるけれど、これは外部負経済を防ぐ規制の話としては間違っていない。

ただ、成長戦略となるとまたエコポイントみたいに市場を歪ませてプレイヤーの競争力を阻害するだけだと思うんで、経産省の権益拡大に付き合わされる人達は大変だなと思ったりする。