オリンピックはドーピング検査だけでもアホほど金がかかる
格闘技を見ている人なら、オリンピックレベルのドーピング検査がいかに高額か理解できるはずだ。
短期の場合でも一人辺り数百万かかる。
それが、オリンピック選手が年単位のランダムテストをパスするとなると、膨大な支出になる。
東京五輪ではだいたい11000人選手がいるが、選考漏れも含めると膨大な数になる。
少なく見積もって、仮に一人辺り1000万×出場選手の11000人としても、1100億の金がかかる。
多くの格闘技では上記の費用を賄えるほど儲けがあるわけではないため、UFCやボクシングの一部トップ選手しかオリンピックレベルのドーピング検査は実施していない。
じゃあ、オリンピックではそれに見合うだけの収入をあげられているのだろうか。
それほど人気のある競技ならとっくにオリンピックよりも各競技の世界大会の方がプレゼンスが高まっているはずだ。
しかし、多くの五輪種目はそうではない。
マイナー競技がほとんどだからだ。
要するに、興行としては割に合わないくらいの人気しかない競技に不相応な金を突っ込んでいることになる。
もちろん、全てが開催国の貢ぐ金から支払われているわけではないだろうが、アホみたいに膨れ上がった五輪開催費用を考えると、割に合わない投資の一部であることは明らかだろう。
ドーピング検査はドーピング技術の向上に伴い、ますます高度になっていくし、かかる費用は膨大なものになる。
もはや、マイナー競技のために税金でドーピング検査なんて贅沢なことをやっても割に合わない。
五輪のアマチュアリズムなんてものはとうに崩壊しているので、ちゃんと費用対効果を見るべきだろう。
もう五輪はバスケとテニスと陸上の100mとサッカーだけでいいんじゃないだろうか。
もしくは、ドーピング技術の最先端の展示場となるような、ドーピングし放題の大会にしよう。