なるべく暇でいる

 

ビジネス関連の自己啓発では、無駄を省いていかに効率的に多くのことができるかということがよく語られている。
忙しいことは良いこと、多くできるのが良いこと。というイデオロギーがあるように思う。
でも、ぼくはあんまり忙しくしていないほうがいいんじゃないかと思っている。

考える時間、というのはとても大切で、知的な仕事をしていると、手を動かし続けることよりも、考えて仕組みそものもを変えてしまうほうが効率的だったりする。
工場の生産ラインの仕事はそうではないかもしれないが、裁量が大きくなればなるほど、考えるための時間を大きく撮ったほうが、結局は効率がいいように思っている。
また、余裕がなければ新しいことを始められない。
新しいことをするには余裕がないと難しい。
商売はリソースの一定割合を新規事業に当て続けるということだと思っているので、リソースが有り余っている時間、余裕を確保しておかないと新しいことを始められずにいつか行き詰まってしまう。

だから、暇であればあるほどよく、なるべく暇を作り出せるほうがよい。
そして、暇であるのは悪いことではなく、空いた暇をせっせと潰すのではなく、適度に暇を持て余して色んなことを考える時間をとりいれてやったほうがいいのではないかと思っている。

本当に重要なことだけをやるという指針を持っておくのもいいかもしれない。
やらないよりはやったほうが良いが、そこまで大きな成果にはつながらないこと、というのをまじめにやってしまうのはあまりよくない。
暇の価値やリソースの価値をあまりに過小評価してしまうと、0よりは1のほうがマシだと思ってしまう。
でも、暇というのは将来の大きな価値に結びついている、ということで10くらいを見積もってみてもいいかもしれない。これは人によっても異なるが。