アンドラーデvsスミス、ハリソンvsペレイラ

楽しみと言いつつ見てなかった試合を見た。

アンドラーデは相変わらずうまい。

サウスポーの定石通り相手の外側にステップをしつつ、急に内側に切り替えしてアッパーやストレートを打っていく。

ボディもうまく、距離の管理も欠かさない。

 

もう一つうまかった点が効かされたラウンドで、クリンチを徹底してレフェリーに引き剥がされるまでは意地でもスミスを離さない。

そしてレフェリーに引き剥がされるとレフェリーの背中側に隠れて相手の攻撃を防ぐ。

この辺りのダーティーな上手さは黒人の嫌らしいボクサーが秀でている。

もっとリスクを減らして戦えるとは思うが、ピンチがあったのは慢心だろうか。

もうカネロとは階級が違うし、チャーロ辺りと見たい。

 

ハリソンvsペレイラは、ハリソンに注目していた。

技術があってディフェンスが上手く、嫌らしいボクシングをする一方、パワーレスで打たれ脆い。

ジャブやストレート系で距離を保って戦いたいハリソンと、前に出て手数を打ちたいペレイラ

良くも悪くもハリソンだなという印象。

リスクの管理がうまい一方で明確なダメージを与えられない。

集中力が切れる場面で不用意にもらう。

ハリソンは捌いているけどリングジェネラルシップとも言い難く、攻勢でハリソンについてもおかしくなかった。

 

同じ興行の前座のミエルニッキvsマーティンが派手で良かった。

アメリカではこのレベルでもレコードが傷つくのかと。

マーティンなんて日本にいたら手がつけられないような選手だろうに。

前座の面白さではPBC興行は満足度高め。

あんまりよく知らないプロスペクト同士がハイレベルなサバイバルをしている。