給与の電子マネー払いとリスクプレミアム
電子マネーで給与支払いOKみたいな話があるらしい。
それ自体はまあ問題ないけれど、問題はどのくらいプレミアムが乗るかである。
現金と比べて流動性の低い電子マネーは、使える場所は限られているし、メンテが入ると使えない。
更にいうと、生殺与奪権を発行元が握っているので、垢バンされて使えなくなるリスクも存在する。
これらを考えると、少なくとも5%くらいは割高に給与が支払われないとリスクに見合わない気がする。
発行元によっては出金できるので、その場合はリスクは多少下がるとしても、それなら現金振り込みと大差ない。
政府としては税金の捕捉と資金の流通速度を上げてGDPを上げたいんだろうけど、リスクプレミアムが乗らないのなら現金のほうがお得。
リスクプレミアムが乗るなら、どの程度のリスクプレミアムが乗るのかが分かれ目になってくるだろう。
あとは電子マネーの現金化ビジネスが流行ったり、電子マネーの支払いタイミングと現金の入金タイミングの差をうまく埋めるキャッシングだったり、将来入ってくる電子マネーの端末を抑えた高利貸しなんかも現れてきそうだ。