ファッション業界のSDGsやサステイナブルが薄ら寒い
ファッション業界は流行で成り立っている世界だ。
今はSDGsやサステイナブルが流行らしく、多くのブランドがそれを押し出している。
サステイナブルな素材を使った服だとか、これを買うとその一部が寄付されるとか。
でも、それって本当にサステイナブルなんだろうか。
過剰生産して、半分以上の在庫を焼却処分して、次のシーズンには新しい流行の服を買わせる。
こんなサイクルの中で、多少環境負荷の低い素材で作ったところで、大した影響なんてないだろうに。
最大のサステイナブルは、ファッション業界が死ぬことだ。
流行を追うために、まだ着られる服を捨てて新しい服を買わせる、ロクな素材も仕立てもしない長持ちしない服を売る。
こんな業界がサステイナブルだのSDGsだの言ってみたところで、浮ついた言葉に寒気がするだけだ。
もちろん、中には毎年ほとんど同じものを売り続けて流行とは距離を置くブランドやメーカーも存在する。
でも、ハイブランドからユニクロまで、大量消費社会の扇動者達が口先だけで語るサステイナブルなんて言葉に乗せられるのは、馬鹿でしかないだろう。
本当にサステイナブルな消費行動は、流行を追うことをやめて、無駄な服を買わないことだ。
服は家電とは違う。
冷蔵庫やエアコンは10年単位では消費電力が大きく変わる。
これらは買い替えた方がいい場合もある。
でも、服にそこまでの差なんてない。
あるのは見た目とブランドイメージだけだ。
もう一度言うが、ファッション業界が本当ににサステイナブルを謳うなら、企業活動をやめることだ。
また、ぼくたち消費者も、本当にサステイナブルな消費をしたいなら、上っ面だけのブランディングに騙されるのをやめるべきだ。
サステイナブルな素材で作られた新品を買うよりも古着を買ったほうが、ずっとサステイナブルな消費だ。
いつまでも馬鹿で愚かな良い消費者でいるのはやめよう。