コントロール可能かつ重要なことだけ考える、思考の選択と集中

 

ぼくは考えることに価値を置く人間だ。
思考の量が他の人との違いを生んでいると思っている。
でも、余計なことを考えすぎだと感じることが多い。


思考のリソースは有限だ。
余計なことに囚われていると、本当に大切なことを、考えることができない。
何を考えるか、思考の対象を選択と集中する必要がある。


また、考えすぎはメンタルにも良くない。
考えてもどうにもならない問題を考えすぎたせいで、落ち込むことがよくある。
こういった問題は、最初から考えるべきではない。


何を考えて何を考えないか、簡単な基準がある。


1. 自分に関係があるか
2. 自分がコントロール可能か
3. 重要 or 楽しいことか


全てに当てはまらないなら、それは考える必要がない。
この基準を使うと、ほとんどのことが考える対象にならない。
でも、残ったものを考えることは、自分の人生を有意義なものにしてくれる。


簡単に説明する
1と2はストア哲学っぽい考え方だ。
自分に関係がないこと、自分がコントロールできないことは、考えたところでどうにもならない。
他人が内心どう思っているかとか、勉強を頑張ったけど試験の結果が不安だとか。
そういうものは、自分でコントロールできないのだから、考えても仕方ない。

 


3について
自分でコントロール可能なものでも、取るに足らないことは考える必要がない。
もっと重要なことは、いくらでもあるからだ。
より優先順位の高いことに思考のリソースを集中させよう。

 


この基準は、思考だけでなく行動でも役に立つ。
コントロールできて、重要なことをやる。
ぼくはゴシップやニュースを見ないということを、よく書いている。
ゴシップは自分に関係がないしコントロールもできないし、重要でもない。
この手のものは自分から最も遠ざけておいて良い。


最近話題の、機械に仕事を奪われる論、まあ古くて新しい話題ではある。
これも、自分に関係はあるかもしれないが、考えたところでどうしようもない。
コントロールできないので切り捨てる。


人間関係の悩みも、大抵はコントロールできないので、考えるだけ無駄と分かる。 
他人の内心を読む術なんてないのだから。


こうして考えると、ほとんどのことを切り捨てていける。