ぼくは発達障害に限りなく近い健常者だ。
だけど発達障害をほとんど苦にしていない。
むしろそれを武器にしてすらいる。
ぼくの脳の特性を軽く列挙すると
・飽きっぽい
・苦手なことは極端に能力が下がる
・同じことを繰り返すのが苦手
・興味を持ったことは人より集中できる
・人よりもアイデアが出る
・忘れ物が多い
脳が常にざわついていて、同じことを繰り返す作業は苦手だけど、その分アイデアは人よりも多く浮かぶ。
典型的なADHDの症状だ。
定形的な作業をこなす能力は人よりもかなり苦手で、自由度の高い作業が得意。
かつてはこんな人間はアーティストにしかなれなかっただろう。
でも定形作業はITが担ってくれる時代になった。
結果的に、世の中で求められる定形作業の水準は上がった。
定形作業が苦手な人はITに取って代わられ、定形作業が得意な人だけが、定形作業の仕事につくことができた。
この流れはこれからも進み続けるだろう。
我々に定形作業で割のいい職は残されていない。
しかし、裏を返すと定形作業はITが担ってくれる時代になった。
苦手な我々の代わりに機会がこなしてくれる。
ぼくの日常生活も多くの部分を自動化・半自動化している。
プログラムの助け無しには送れない。
これからは、定形作業をやらせる側、つまりアイデアさえあれば戦える時代になる。
そしてその流れは加速していく。
時間が経てば経つほど、アイデアの価値は上がり、アイデアを生む人間の価値は上がる。
発達障害傾向にある人は、定形作業のラットレースからいち早く降りて、次の時代に備える方が割がいいのではないだろうか。