歯の健康を考えるときに、気にすることは3つ
・虫歯予防
・歯周病予防
・歯の物理的損耗の予防
虫歯と歯周病はよく知られていて、歯の物理的損耗とは、ぶつけて欠けるとか、歯ぎしりで歯が削れたり歯茎が下がったりすること。
今回は虫歯に関して。
虫歯予防に最も効果が高いのがフッ素。
フッ素洗口液やフッ素入り歯磨き粉。
これはエビデンスがあって、フッ素の塗布で確実に虫歯が減らせる。
特にフッ素洗口液が最強で、フッ素入り歯磨き粉を遥かに凌ぐ効果がある。
洗口液の方が歯磨き粉よりも口の中に多くのフッ素を留めておけるため。
そして、フッ素洗口液はフッ素無しの歯磨きよりも虫歯予防に関しては有効というデータがちらほらある。
フッ素無しの歯磨きできれいに歯垢を取り除いても虫歯になるらしい。
また、歯の細かい溝は歯ブラシの毛先よりも細いため、歯ブラシでは物理的に磨けず、歯ブラシの効用はフッ素を細かいところまで塗ることにあるとか。
ということで、虫歯を予防したければ、まずフッ素洗口液を使うといい、というのが現状の結論らしい。
真面目に論文を追っているわけではないので正しさは不明。
他に確実なことは、間食をダラダラと食べないとか、甘いものをダラダラ食べないとかだろう。
これは原理的に正しい。
キシリトールが虫歯予防になるかどうかは、今のところ何とも言えない。
コクランが出したメタ分析によると、きちんとバイアスを取り除くとキシリトールの虫歯予防効果は大人では確認されていない。
虫歯予防には歯磨きよりフッ素だけど、歯磨き自体は歯周病の予防になるため、やらないでいいというわけではない。
フッ素洗口液とフッ素入り歯磨き粉を使って食後に歯磨きをしましょう、というのが虫歯予防の結論。