過去の4団体統一から見るライト級の今後

世界王者一覧表を見ていたのだが、クルーザー級には見たこともない王者しかいない。

IBFのブリエイディスはwbssに出場していたのだが、WBO空位WBAには知らない選手が3人、WBCにも知らない選手が一人。

ウシクが4団体統一して階級の強者を刈り取ってしまってそのまま王座返上してヘヴィー級に上げてしまったためだ。

4団体統一後はこのような現象がよく起こる。

とくに主力選手でトーナメントを行うと、有力選手の格付けが一気に済んでしまうためペンペン草も生えないなんてことになりがちだ。

かつてのスーパー6トーナメントやWBSSクルーザー級など。

 

直近だと他にもクロフォードによるSライト級統一がある。

これにはジュリアス・インドンゴという影の立役者の存在も大きいのだが。

 

4団体統一なんてのは基本的に不人気階級でしか起こらない。

ライト級で統一が起こったのはホプキンスがミドル級を暗黒支配した以来の快挙といえるし、今後どうなるかは不明だが、おそらくまた数年は不毛の地となるのではなかろうか。

ガーボンタやヘイニー、ガルシアなど人気選手はいるものの、しばらく統一の機運なんてのもおこらないだろう。

 

しかし、現代ではWBAが常時3、4人、WBCが2人程度王者が並立している状態なので、統一が真の統一かは不明だ。

ロペスが統一したと言われるライト級でもガーボンタやヘイニーが既に王者になっているし(ボクシング知らない人からするとぼくの頭が狂ったのかと思われそうだ。)

それにWBA暫定王座のロランドって誰なのかも知らないしいつの間に王者になっているのかも知らない。

ガーボンタに至っては今度ライト級とSフェザー級のタイトルマッチをするみたいだし(意味不明だ)。

 

これを書こうと思ったきっかけは、クルーザー級の一度も防衛戦をしたことのない無名王者達の名前を見たのと、WBAクルーザー級の王者3人が2019年9月と10月に誕生したのを見たからだ。

暫定王座とは一体どういう意味なのか、なんてことをボクシングファンは考えてはいけない。

 

かつてはJBC(腐敗した日本のボクシング統括団体)はWBAWBCしか認めなかったようだけど、もはや後発のIBFWBOの方がよっぽどまともな運営をしている。

多少の腐敗はあれどAやCの腐敗に比べてればミシュランガイドに載ってもいいくらいだ。

いまや最も信頼の置ける王座というのは、リングマガジン王座になる。

日本人だと井上尚弥京口が戴冠している。

そういうわけで、殆どが愚痴になってしまったが、今度数年はライト級も停滞を迎えるだろうという当たり前の予測でした。

どさくさに紛れて伊藤がWBA暫定王座を獲得したりする可能性もあるのではないだろうか。

 

さて、未だ試合を見たこともない名前も聞いたことのない王者達の映像を確認するとしますか。